読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ある映写技師

名画座。

バイトの映写、安い給料、支配人は禿オヤジ、もぎりの娘はデブのブスの騒音源という三拍子揃った代物。

シネコン

どこもかしこもフィルム上映は終了し、映写はお払い箱。流れに流れてここへやって来た。

上映作品。

ポルノ、仰々しい安物、クズ同然の内容、反吐が出そうだ。

薄汚れたスクリーン。

薄黄色いシミだらけ、皺もある、どうせフィルムもボロボロだから問題なし。

 

支配人「おい、もうすぐ終わるぞ。

 

無言で頷く。

煙草を消す、階段を上がる、ドアを開ける、映写機のモーター音、場内の明かりを点ける。

フィルムをワインダーに載せる。

大きな円盤、とぐろを巻いてるフィルム、それを複雑なルートを通らして映写機にかける。何てことない、ものの5分で終了。

夜。

客の残した汚いゴミ、ビール缶、チリ紙、柿の種の袋、ラスクの破片・・・思わずため息が出らあな。

 

f:id:mavze:20161005203249j:plain

  

広告を非表示にする