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二六時中の意味、分かりますか?

横浜に住んでいる聡子さんは、いつものようにズボンをはいて出勤した。スカートは大嫌いだった。夏でもそうだ。シャツだって長袖にして極力、肌の露出を抑えていた。

電車の中、女子高生がミニスカートで男たちに挟まれていた。こんな寒い冬なのに馬鹿じゃないかと思った。

勿論、聡子さんは、高校は私服OKの所を選んでいた。男たちの「消費対象」にされるのが我慢ならなかった。

彼女は、大手出版社の編集者だった。今は、国木田独歩の文庫本を担当していた。上司の部長は、いつもイヤらしい目つきで彼女を見ていた。

午後、部屋には、その大嫌いな部長と二人きり。憂鬱な気分を抑えて、校了の作業に没頭しようとしていた。締め切りは今日まで、ぼうっとしてる暇はない。

ところが、ある個所の「二六時中」に引っかかってしまった。どういう意味だろう?「四六時中」ってことかしら?

すぐに、パソコンに向かおうとしたその時、壊れてしまった。時間がない!どうしよう?

「どうした?何か困ったことでもあるのか?」

仕方ない。

「・・・あ、はい。あのう、二六時中という言葉なんですが・・・」

「ああ、それはあれだよ。昔は、一日の時間を干支の十二で表していたからさ!」

「ああ、そうかあ!!」

聡子さんは、思わず大声を上げた。そして、部長のことが好きになってしまった。彼は離婚していたので、不倫にならないのも拍車をかけた。

反動とは恐ろしいもの。それ以来、休日ともなれば、ホテルで四六時中、お熱い時を過ごした。

 

 

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