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女子高生、献血に初挑戦!

社会

女子高生の真由は、驚いていた。

 

何に?

これだ。

 


真由は、献身的な心優しい女の子。先の熊本地震の際も、遠方から駆けつけボランティアをしたほどだ。

当然、献血にも興味があったが、20才にならないと無理だと思い込んでいた。

そうじゃなかったんだーよし!さっそく献血に行ってこよ~♪

・・・でも、1人じゃイヤ!友達を誘おうっと!

真由は、親友の鯛子を呼んだ。

「え~嫌だぁ~何でぇ~よりにもよって、こんなクソ寒い時に献血なんて!」

鯛子は大柄の体格で柔道部にいた。

「そんなこと言わないの!献血したらね、いいコトがあるんだよ♪」

「え?何よ?」

「ジュースとか~お菓子とか~タダでくれるんだよ!」

 


「うわあ~すご~い!あたいさ、お菓子ダイスキなんだ!!行く!行く!」

まったく、単純すぎる人は助かる。ちょっと餌をぶら下げれば食いつくんだからと、真由は内心、ほくそ笑んだ。

駅前の献血ルーム

一口に献血といっても、4種類ある。量的な面として400ミリリットルと200ミリリットル、質的な面として成分献血としての血漿と血小板だ。

「残念、400は体重制限があるんだね~50キロ以上かあ・・・」

真由は不本意ながら、200を選択した。

「じゃ、あたしも」

「え?鯛ちゃんは400にしなきゃダメじゃん」

「ちょっと、どういう意味よ!」

「・・・いやあ、別に・・・気を悪くしたらごめん」

「でも、あれか。困ってる人を助けるためだもんね。ま、400で手を打ちましょう!」

すぐ、鯛子は機嫌を直した。

「真由、成分献血はどうするの?」

「できれば、そっちの方がいいみたいだよ」

しかし、問題があった。成分献血は時間がかかるのだ。

遠心分離器にかけ、残りの血を体内に返さなくてはならない。通常は、小一時間かかるようだ。おまけに、両腕に管を刺される。

「冗談じゃないわよ!あたし、これから先輩の試合を応援する約束があるんだ。普通のヤツにしてよ」

「はいはい、分かった分かった。落ち着いて。みっともないよ」

「ごめん。つい熱くなっちゃって・・・あれ?成分て、予約が必要なんじゃんか~」

「ああ、ホントだwこりゃ失礼ww」

こうして、2人は普通の献血をした。

 


終わったら、待望のお菓子タイムだ。

「おいしいね♪」

鯛子は、ここぞとばかり、モリモリお菓子を食いまくった。

「ちょっと食べすぎじゃない?」

「大丈夫だよ、栄養補給しないとね!あ、そうだ。アイスも食おうっと!」

「え、時間だいじょうぶなの?」

「うん?ああ、先輩に遅れるって電話するわ。何たって貴重な血を抜いたんだからね。安静にしてないとダメじゃん」

真由は呆れたが、そんな彼女が好きだった。

 

A型の真由とB型の鯛子・・・2人の友情がいつまでも続くことを願わずにはいられない。

 

 

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