読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

村議会

僕は深刻に悩んでいた。酪農家の僕が、何で村の議員にならなければいけないのだ。

 

「まあ、君の気持もさあ、もっともだべども、若いモンがやんねえとなあ、年寄りばっかやっても、しょうがないべさあ」

「若いと言っても、もう、とっくに40超えてますけど・・・」

「お前あれだぞ、議員なんか、みんな60、70だぞ」

「う~ん・・・」

「な~に、月に一回、議会に出るだけでええんやから。そんで、異議なーしって言ってりゃ、OKだでw」

そんなんで、いいのだろうか?仮にも、村民を代表する立場ではないのか?まあ、それはいいとして、問題は報酬の少なさなのだ。

 


その割に、めんどくさい責任を負わされる仕事なのである。つまり、議会以外の付き合いってやつである。

「御用聞きみたいなもんだな・・・」

僕は、独り言をつぶやいた。

とはいえ、濃密な村社会だ。付き合いを考えれば断る選択肢はなかった。村議選は、無投票であっさり決まった。

しかし、村議会の実態はお粗末そのものだった。近所の寄り合いみたいなのである。

確かに、報酬の額に見合ったレベルかもしれない。マトモに議員活動なんかできるかということだろう。

しかし、それでは村の行政を監視できないではないか!

僕は、上京した。「全国町村議員会館」に行くためだ。

 

一般財団法人 全国町村議員会館

 

半蔵門駅より徒歩0分、便利な立地にある。

まずは、議員手帳を買おう。600円だ。2年分のカレンダーに月別見出しつきの予定表など、中々のスグレモノだ。

ついでに、会議ノートも買う。スケジュールも議事録もたっぷり書き込めるぞ!これで、政治家としての箔が付いたも同然。750円なり。

あと、地方議会運営の実務というのがあったのだが、1万円とお高いので遠慮することにした。これは、村で購入させればいい。

ここで、全国の若手村議を集めて会議を開こうと考えた。それには、先ず、会議室を確保せねばならない。

利用料金は、細かく決めてあるぞ。

9時から17時までだと、「大」が21万、「中」が9万、「小」が8万か。50人くらいを想定してるから、小でいいだろう。

それでも、8万は安くないな。

待てよ、遠方からも来る議員がいるから、夜の会議にした方がいいかもなあ。となると、18時から21時の夜間だけど、それでも5万か。会館側の残業手当が付くからだな。

あと、付帯設備の問題があるな。

演台1千、ステージ5千、マイク1千、プロジェクター1万、テーブルクロス6百、看板は実費などなど・・・

傘立てが無料なのはいいけど、何かと、かかるもんだなw

こうして、僕は村議会を未来に羽ばたかせようと、大きな一歩を踏み出したのだった。

 

議会に風穴をあけたやつら―北海道の元気な地方議員たち

議会に風穴をあけたやつら―北海道の元気な地方議員たち

 

 

広告を非表示にする