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除染

政治

無駄な徒労感に襲われた。

 

凍えるような寒さの中、俺は、除染作業に従事していた。屋根・窓・壁をシャワーで洗浄し拭き取る。庭を掘り起こし、フレコンバックに入れる。

 

フレキシブルコンテナバッグ - Wikipedia

 

あの日から、6年。いつまで、こんなことやってんだろう?

そりゃ~俺は、関西の人間だ。外部の人間だから、そういう身勝手な考えを持つのだろうか。

でも、莫大な税金が投入されてんだぜ。それが、元受けの大手ゼネコンに流れるって寸法だ。

こっちは、六次下請けの臨時雇いだからな、雀の涙くらいの収入しかない。ひでえ話だ。

昼休み。

「おい、来週だっけか?環境省のチェックが入るの?」

同僚の男が、弁当を食いながら聞いてきた。

「うん・・・ま、型通りだからな、手抜きしてもバレねえよw」

「だよなwこんなの真面目にやったって、割に合わねえし」

「もう、誰も気にしちゃいねえだろ」

「でも、あそこの婆さん、しつこくて参ったぜ」

「あ~、はいはい。あの郵便局の隣のとこね。・・・ったく、俺らは便利屋じゃねーんだからwそんなの、知らねーよって話じゃんか」

「な。やってらんねーよなあ・・・」

バカ丁寧にやったって、無駄に廃棄物の山が出来るだけなのに。

俺は、深いため息をついた・・・

 

 

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